織田作之助、寅さん、息子1学期皆勤賞、北海道旅行、早稲田松竹

6月29日(日)
昼間はギラギラ日差し。雲は多いが青空が広がる。昼に銭湯近くのうどん屋に初めて食いにいこうとするが、休みでいつもの蕎麦屋に。帰宅後その足でライフに買い物。15時過ぎから空が暗くなり、しまいには土砂降りの大雨。駄菓子屋に近所のTくん、Mちゃんと一緒に行った息子はどこかで雨宿りしているだろうと思ってたら、Tくんたちのお父さんが車を出して迎えに行ってくれた。織田作之助の「夫婦善哉」を読む。大阪の話だが、昔の和歌山の生活を思い出す。もちろんこんな苦労は感じずに生活できたが、身近なところにこんな空気が子どものころの和歌山にはあった。皆、いろいろあっても一生懸命で、しかも決して合理的ではなく、混沌自然体であった。身近な幸せを感じる要素は、「続けること」「お金に反比例であること」「驚き・変化・違い」があることか。

7月4日(金)
夜、社内の有志参加の勉強会に出席。

7月5日(土)
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」を見る。なぜ、あそこまでリリーに言わせながら、結婚しようと言えないのか。それが寅さんの優しさなのか。

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7月12日(土)
午後から定例の外来。暑い。

7月13日(日)
家族で秋が瀬公園近くの荒川で釣りをしようと車で行くが、息子が酔っ払い、また当てにしていた場所までは車で入れず、やむを得ず、そのまま釣りをせず帰る。下調べ不足。

7月14日(月)
Wさん結婚式。織田作之助の本を引き続き読む。面白く、文体、世相の描き方が魅力。

7月16日(水)
ビルの建て替えに伴う移転先候補の五反田のビルを内覧(その後、来年4月ころを目処に五反田に引っ越すことが決まる。立て替えが終わり次第、今のところに戻る予定とのこと)。

7月17日(木)
夕方から、読者モニターの懇親会に出席。ポッドキャストの「学問のススメ」で、自律神経の話を聴く。自律神経を休ませ、一日を終わらせるためには振り返りが大事とのこと。その意味で、「日記」は医学的にも心身によいとのこと。また、怒ると、交感神経ばかりが働き、副交感神経が働かず、その結果血管が収縮し、血の流れが悪くなるとのこと。これは経験則とあっている。

7月18日(金)
息子、1学期皆勤賞で終了。勉強も、学校生活もがんばっているようだ。

7月19日(土)
息子の皆勤賞の祝いで、「妖怪ウオッチ2 元祖」をゲオに買いに行く。
かみさんのガラケーが調子が悪くなり買い替え、イオンのスマホに。ガラケーでも月3000円掛かる中、月2000円は安い。デメリットは3G回線であること、電話料金は別に掛かることだが、3Gが気になるほどデータ通信はしないし(家ではwifiも使えるし)、電話もあまりしないので問題なし。ちなみにメールはGメールになる。いろいろ設定したり、アンドロイドでセキュリティ対策用のアプリもしっかりしたのを入れるなどしているうちに一日終了。

7月20日(日)
かみさんが一日幕張メッセのイベントに出掛け、息子と二人で過ごす。昼はかみさんが切り置きしておいてくれた野菜で焼きそばをつくり、夜はピザをとって食べる。「憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパーク11」読了。

7月21日(月・海の日)
安全で近くで釣りができないか、僕一人朝から探しに出掛ける。車で20分ほどの川で、安全に釣りが出来る場所を発見。たくさん釣っている人もいて、子どもたちもいる。ルアーで試し釣り。釣れなかったが、餌づりなら何とかなりそう。

7月23日(水)
セブンイレブンで、限定版のチョコビスコ発見、購入。なかなかうまし。

7月26日(土)〜7月29日(火)
家族で北海道旅行に行く。
残念ながらカシオペアもしくは北斗星の電車はとれず、飛行機で。

26日の昼前の便で旭川に。東京は梅雨明けの真夏の青空だったが、旭川は雨。そこから千代ヶ岡駅までタクシーで移動後、電車で富良野に向かう。40分ほど待って雨の中到着した電車に急いで駆け込むようにして乗ると、間違えて逆方向の電車に乗ってしまう。三駅目の西瑞穂駅で下車。無人駅の小さなホームの小さな待ち合い場所で強い雨が降る中、富良野方向の電車を家族3人で待つ。待ち合い場所にノートがあり、皆ひと言書き込んでいる。僕も書き込む。しばらく待って来た電車は富良野までは行かず、途中の美瑛まで。「とにかく乗ろう」と乗って行く。
美瑛で富良野行きの電車として観光用の「ノロッコ電車」が10分後に出るというので、それに乗り込む。晴れていたら夏の北海道の美しい景色がみられるはずが、景色が雨にけむるほどの大雨で、残念。車内は中国の観光客ばかりだった。昼ご飯は羽田で飛行機に乗る前に食べたおにぎり数個だけでお腹が空いていたので、ノロッコでお菓子を食べる。16時ころ富良野駅に着。宿泊先は「ホテルベルヒルズ」。夕食までゆっくり一服。夕飯はホテルのバイキング。これがうまかった。息子はイクラを山盛りにして食べる。僕はトマトの1個丸かじりの美味さに感動し、メロンも大変うまかった。風呂は大浴場。これで一日目は終了。

二日目は富良野・美瑛観光に当てていたが、降水確率70%。かみさんが楽しみにしていた「ファーム富田」に8時過ぎの電車で向かう。ラベンダー畑などの花畑が美しい場所。中富良野駅で降りるのだが、僕はまだ先だろうと本を読み、かみさんはくつろいでいると、息子が「ここだよ!」と声を挙げる。危うく乗り過ごすところだったが、息子の成長をそんなところで感じる。息子は体もがっちりしてきて大きな鞄も持てるようになった。中富良野駅で降りると雨が降っていない。何とかもってほしいと思いながら、10分ほど歩いてファームに向かう。さすがにトップシーズンでラベンダーが最も美しい時期ということで観光客がたくさん。ラベンダーのほかにも、色とりどりの花が敷きつめられていて壮観だった。運良く、雨はなんとか2時間ほど降らず、すべて見て回れた。


帰りも歩いて中富良野駅まで。行きに見付けていた北星スキー場のリフトに息子が乗りたいというが、雨。それでも乗るというので、息子とかみさんが乗る。僕は下で熱い蕎麦を食いながら待機。半袖で待っていると寒いほどだった。

富良野駅から美瑛で観光というのが当初の予定だったが、雨が強まり、息子の観光意欲も低下。雨ではせっかくの景色もけむってしまうだろうということで、皆で相談して美瑛はまたの機会とし、旭川に向かう。ところがここで僕が大ポカをして、僕だけJRのフリー切符を落としてしまう。旭川駅まではその切符を使って入ったのは確かということで降りるとき追加料金は払わずに済んだが、次の札幌までと札幌から新千歳までの料金が別に掛かることになってしまった。
ともあれ、旭川で降りて、前日にホテルで決めておいた旭川ラーメンの元祖といわれる「ラーメン青葉」に雨の中向かう。人気店だがちょうど座れて醤油ラーメンを食べる。そこで意外なサプライズ。かみさんが大ファンの、前週に幕張メッセにまで見に行ったC・Gもこの店に以前来ており、僕らの4人テーブルの椅子に座ってラーメンを食べたとのこと。僕らは3人家族で、ちょうどかみさんの席の隣りを空けていたのだが、C・Gがその席で食べたということでかみさんはそこに移動。サイン色紙、写真も出してもらって、僕らもそれと一緒に写真をとってもらう。店の人はあたたかく、ラーメンはお世辞抜きで大変おいしかった。その店にもノートがあって(82号だった)、客がノートにひと言残していくとのこと。家族3人それぞれひと言ずつ書き残す。店の奥さんは、息子に「大きくなったら一人で泊まりに来なさいね。ノートの番号覚えておいてね」と言ってくれる。幸せな時間だった。
そこから歩いて10分ほどでホテルに着。2泊目は「ロワジールホテル旭川」。雨はどんどん強まり、しかも強風。札幌・旭川間の特急スーパーカムイが雨による川の増水で不通になったほど。初日だけホテルに夕食がついていたが、2泊目と翌日はついていなかった。でも、とてもじゃないが外に食べに行く天気ではなかった。そこで、ホテル内の幾つかのレストランのうち、十勝牛のステーキディナーが食べられるところがあるのを発見。せっかくだから奮発してそこで食べようということで、15階にあるそのレストランに。息子はパスタ希望ということで、パスタ付きの別のステーキコースにしたが、息子も初めてナイフとホークで食事。これまた大変美味しくいただいた。十勝牛はもちろん美味しかったが、美瑛の北あかり(ジャガイモ)の冷製スープも美味しかった。

三日目は今回のメインともいえる「旭山動物園」の日。前日までとは打って変わって快晴。僕はその前に朝早く起きて、一人で旭川駅まで歩きがてら、町を見て回る。駅でスーパーカムイが動いていることを確認。僕の分だけ切符も買っておく。蒸し暑くなく、最高気温は25度くらいでとても快適。動物園には開園前に到着し並んで開園を待つ。朝一番から見て回る。動物がごく目の前で見られること、手作りの説明文、工夫のある展示の仕方など見ていて飽きることない、楽しさ。将来、猟師になりたいという息子は、今年の自由研究では「猟で獲れる動物」をテーマにするという。そこで動物園で猟の対象として認められている動物の写真を撮っていた。
僕が印象に残ったのはオオカミ、カバ、キリン、でも一番はチンパンジーチンパンジーってあんなに大きかったのね。これまでも見たことはあったはずだが、目の前でみてびっくりした。昼飯は旭山動物園内のレストランでカレーを食べる。息子とかみさんはエゾ鹿肉のカツカレー、僕はカニクリームコロッケのカレー。かみさんと僕はビールも一杯、サッポロクラシック。最高だった。昼飯後、少し見て回り、お土産を買って終了。写真は上から水中のカバ、貫録あるチンパンジー、暑さにまいるオオカミ、ライオンの肉球、ほえる白熊、くつろぐカバ。






旭川駅から札幌駅まではスーパーカムイでうとうとしながら、外の景色を見るのんびりとした時間。夕方札幌に着。宿泊先は「ホテルモントレ札幌」。一服して、夕飯はどこで食べようか家族で相談。北海道といえば野菜のほかに魚介類ということで、札幌の場外市場の「二十四軒」まで地下鉄で行き、「ヤン衆料理北の漁場」に。僕ら夫婦は海鮮丼、息子は鮨、そのほかに焼き物を注文。正直、東京の築地で食べたもののほうが美味しく感じたが、それでもうまいのはうまい。せっかくだからということで東京ではなかなか食べられないものも食べようということで、幻の鮭と言われる鮭児(ケイジ)の鮨も食す。脂がのったサーモンかな。カニ汁も美味しかった。帰りは「大通」で降りて、ライトアップされたテレビ塔を見たりしながらぶらぶらホテルまで歩いて帰る。

四日目はお昼過ぎまで札幌観光。今日は暑い。まず、北海道大学に行く。緑豊かなキャンパスで、目当ては博物館。朝9時半から開いていて、無料。動物好き、博物館好きの息子は太古の動物の骨などがたくさんあるのを見て喜ぶ。ここは子ども連れにおすすめである。そこから地下鉄で「すすきの」に移動。ちょっと早い昼飯はもちろん札幌ラーメン。東京でも食べられるのだが札幌本店の「すみれ」で味噌ラーメンを食す。息子は醤油ラーメン。僕は実は生まれて初めての味噌ラーメン。うまかったが僕は醤油のほうが好きかな。すすきのから、大通、札幌駅まで暑い中、町を見ながら歩いて行く。大通公園はビアガーデンばかり幾つも続いていた。札幌テレビで「水曜どうでしょう」のグッズでも買おうと思い、特に調べずに行くが、テレビ局にはなかった。北海道庁の赤レンガをみて、暑い暑いと言いながら駅に到着。駅でお土産を買う。息子は「キジ肉」を買う。観光終了。13時半ころの快速で、うとうとしながら帰りの空港、新千歳空港に。早めに着いてゆっくりくつろいで待つ。弁当を買って夕方の便で帰る。家には21時前に着。

前半の雨は残念だったが、何より家族で、PCもDSもなく、ゆっくり一緒に楽しめる、向き合える時間をもてたというのが貴重に感じた旅だった。旅行中に「海賊と呼ばれた男 上巻」読み終える。

7月30日(水)
夏休みは4日間あり、うち二日間は北海道旅行に。残り二日。11時過ぎから息子の担任のS先生と個人面談。しっかりしたよい先生である。午後、散髪。Tくんと久しぶりにデュエマをして遊ぶ。「海賊と呼ばれた男」の下巻を読み進める。

7月31日(木)
夏休み最終日。朝から早稲田松竹に、鈴木清順監督特集を見に行く。作品は「野獣の青春」と「刺青一代」の2本立て。前者は原作が大藪春彦。原作がしっかりしているので、展開が面白く、映像はルパン三世のようだった。後者は様式美が売りだそうだが、あまり僕には響かなかった。立ち食い蕎麦で昼を済ませ、芳林堂で本を買って帰る。暑い。

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