9月1日(日)
『日本外史』を読む。湯島聖堂での論語素読の5回目。衛霊公第15を読む。魯迅とはのろまで速い、というペンネームであること。「力の指輪」シーズン2の第1話を見る。
9月6日(金)
夏休み。神保町に行く。昼飯は、初めてスマトラカレーの「共栄堂」。ルーが黒く、やや苦味があるが、後味はさっぱり。今まで食べたことのないカレー。おいしいというのか分からないが、妙に印象に残った。今回は海老カレーを食べたが、今度は周りの人が注文していたポークカレーかチキンカレーを食べてみよう。「力の指輪」シーズン2の第4話まで見る。
9月7日(土)
『日本印刷文化史』を読む。ブログを書く。夜、「静かなるドン 第3章」を見る。
9月8日(日)
『日本外史』を読む。整体、ブログの続き、論語の注釈作業。夜、『おそうざいふう外国料理』を見ながら、夫婦で夜ご飯を作る(夫婦クッキングの第1回)。カニピラフとオニオンスープ。美味しくできた。
9月12日(木)
『忘れられた巨人』を読み終える。以前読んだ時も最後のほうはあまり印象に残っていなかったが、さもありなんという終わり方だった。ただ、全般を通して文章表現が心になじんで心地よかった。
9月13日(金)
会社帰りに、目黒の「麺や維新」で特柚子塩らぁ麺。「特」には味玉とワンタンが入っている。普通の柚子塩のほうがスープのうまい味が際立ってよいように感じる。
9月14日(土)
休養。「力の指輪」シーズン2第5話を見る。シーズン1は展開に無理を感じて興醒めすることがあったが、シーズン2は今のところそれはなく、面白く見ている。「デューン 砂の惑星PART2」を見る。悪者が弱すぎることが、せっかくの壮大な世界観を支えきれない原因になっていると思う。
9月15日(日)
『日本外史』を読む。論語の注釈作業。午後、同志社大学の「第9回コテキリの会」の第1部と、第2部の最初の発表をオンラインで傍聴。
9月16日(月・敬老の日)
かみさんのがん保険の検討の続き。久々の夫婦ランチは、「花榴音」でステーキコース。こちらは安定しておいしい。僕のライスはガーリックライスに変更。うまし。
9月19日(木)
『キングダム』73巻を読む。
9月21日(土)
『日本印刷文化史』を読む。午後、歌舞伎を見に行く。夕飯用の弁当は三越で、吟まめだのいなりと、伊藤和四五郎商店の焼き鳥を買う。吟まめだは大阪の豆狸(まめだ)の系列店。手軽に食べられて優しい味。焼き鳥は温めずに食べざるを得なかったのだが思っていた以上においしくてびっくり。
1.妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)太宰館花渡し・吉野川
名作。演者はわずか5人だが、義太夫連中の表現が重厚かつ時に極めて繊細に合わさり、作品にスケールの大きさや深みを出している。
・玉三郎を初めて見る。さすがによかった。特に、娘雛鳥の首が転がった後、母としての本音が出るところ
・市川染五郎の久我之助もよかった
・歌舞伎は設定をわざと単純にしている、今回の太宰館花渡しを見てあらためてそう思う。例えば、悪者は誰が見ても悪者(今回は入鹿)で悪者にふさわしい分かりやすいふるまいをする。客はその作品の設定を短時間で理解できるメリットがあるが、共感しづらい。その中で浮世の義理人情や親子愛、道徳観で揺れ動く人物の迷いや切なさを描くことで共感を生み出し、感動につなげる。また、この作品とは異なるが、論理を飛躍して一刀両断にふるまえるヒーローを描くことでカタルシスを呼び起こす
・吉野川の「ひな流し」のシーン。玉三郎演じる定高が、雛壇の道具を嫁入り道具として、黒塗りの籠に娘雛鳥の首を入れて流す。松緑の清澄の屋敷で切腹をして果てようとしている久我之助にせめて首だけでも嫁がせようとする。祝言と弔いが一緒になったようなシーン。吉野川の水は祝言の盃として別れの盃になる。竹本の切ない語り。そこに、琴の祝いの音がわずかに入る。この表現方法が自分には斬新で驚く
・太鼓の音が川の音を表す。三味線の空二(からに)。浄瑠璃の三味線の弾き方の一つ。語る文句がなく、役者が舞台でしぐさをしている時、二の糸を雨だれ調子に弾くもの。しずくの音を表す
・吉野川では両花道
2.勧進帳
・能の「安宅」が基になっている。能は客に想像させることを大切にするため、「関所」も作り込んでいない
・長唄を伴奏にしている。「寄せの合方」よい
・歌舞伎の伴奏音楽には「長唄」「義太夫」「常磐津」「清元」の4種類あり、いずれも三味線が使われる。長唄は舞踊の伴奏で使われ、明るく流れるような曲調。鼓や笛などのリズム隊も伴い、迫力のあるソロや集団演奏など構成も多彩(辻和子『最新版 歌舞伎の解剖図鑑』)
・冨樫が弁慶から勧進帳の巻物を取り上げることをしないのは、弁慶扮する山伏が、勧進を行う本当の山伏なら冨樫よりも官位が上になるため
・個人的には、勧進帳の最大の見せ場は、弁慶がの架空の勧進帳を読むシーンではなく、最後の弁慶の舞のシーン。幸四郎の舞、見事だった
・山伏問答。この問答は講談からとってもので(渡辺保『歌舞伎手帖』)、何を言っているかが重要なのではない。やり取りの流れ、美しさ、言葉のリズムを楽しむもの
・幸四郎の声は、叔父の亡き中村吉右衛門さんに似ている
9月22日(日)
『日本外史』を読む。iPhone16の設定。夫婦クッキングの2回目。白身の魚のポーランド風、肉団子入り野菜スープ、きゅうりとなすのいため合わせ。ごくわずかな手間をかけることで身の回りにある普通の材料でおいしくできる不思議。
9月26日(木)
会社のEさんがうまいうどんを探して食べ歩いているという話を先日聞き、じゃ、ということで、僕おすすめの大泉学園の「長谷川」に行くこととする。Eさんとともに、5カ月の研修を一緒に終えたUさんも交え、そのお疲れ様会も兼ねて3人で食べに行く。アテで酒を飲んでから、〆にうどんのコース。二人とも喜んでくれた。
9月28日(土)
『日本印刷文化史』を読む。GPT4のサブスク解除。17時から高田馬場で大学の会。N、W、K、Kの奥さんのHちゃん。1件目は「ととけむり」。Kの奥さんのHちゃんとは、はじめまして、のご挨拶。楽しく飲んで食べて過ごす。料理もおいしかった。仕事のあるHちゃんを駅に送ってから、大学時代からずっとある「鳥やす」に。満員も満員。奥にちょうど4人の一席が僕らのためにという感じでポカリと空いていた。とにかく安い。23時近くまでかな。話が途切れることなく盛り上がる。