夏休み

 8月8〜13日にかけて、和歌山に帰郷。家族そろって帰るのは07年の正月以来で、約1年8カ月ぶり。父母をはじめ、みんなに歓迎してもらう。

・8日(金)
 朝9時すぎに家を出て、午後3時すぎに実家に到着。父が孫のために自分の実家(和歌山県日高)でもらっておいてくれたカブトムシ2匹を見て、息子は興奮。夜、父母とともに、全員で紀ノ川沿いの公園を散歩。

・9日(土)
 母の車で、海(片男波)に行く。母が4歳の孫のためにあらかじめ下見をしてくれていただけあって、遠浅で美しい砂浜。海初体験の息子は浮き輪をつけて大喜び。ぼくも、久々に海で泳いだ(お台場は水遊びだけ)。ただ、日焼けどめを塗っていなかったので、帰京した今、皮がむけて肌はボロボロ…。

 夜は、家族を連れてTの家に遊びに行く。Tは中学の陸上部時代のキャプテン。すると、思いがけなく、陸上部のメンバーが集まってくれる。ぼくが出席できなかった、1週間前にあった陸上部恩師の退職祝いパーティーの話を聞いたり、それぞれ近況を話す。みんな変わってないなぁ。かみさんと息子は先に帰り、ぼくは12時近くまで話し込む。帰りは、20年ぶりに会ったTKさんに車で送ってもらう。

・10日(日)
 朝は息子と父が家の裏でカニとり。うちの裏は幅1メートルほどの小道になっていて、カニがいるのである。ぼくも子どものころは赤手ガニ、紫手ガニをよくとって遊んだ。息子はカニをつかまえるのは初めてで、これも大喜び。小さなカニを2匹とる。

 この日のメインイベントは、庭でのバーベキュー。お隣さん、うちの叔父叔母と一緒にワイワイ。午後3時半ころの暑い盛りから、隣のお父さん、父、ぼくの3人で炭をおこし始め、女性陣は串やおにぎりなど食べ物の準備。
 お隣さんの子どものKちゃんとJちゃんは、父母しかいない実家によく遊びに来ていた兄弟。お兄ちゃんのKちゃんはもう中学2年、弟のJちゃんは小学校4年っていったかな、なので、最近はそうでもないらしいが、うちの息子が来るのは楽しみに待っていてくれたらしい。前の正月に来たときは一緒にコマをまわしたもんね。
 海とともにバーベキューは、息子が心待ちにしていたこと。やっぱり大人数でやると、バーベキューはそれだけ楽しくなる。東京でもやろう。炭をおこすためのバーナーは必須と感じる。
 バーベキューの後は、父母がこれも父の実家(農家)からもらっておいてくれた大玉のすいかですいか割り。そして花火。「夏休みだなぁ」としみじみする。

・11日(月)
 昨日に続いてカニとりから始まる。
 お昼前、1時間弱ほどかけて、自転車に乗り、一人で思い思いのところに行ってみる。この道の先にはだれか知り合いの家があったはず、田んぼのあぜ道を抜けていくときの匂い、古い建物が古いまま残っていることが多いのが東京と違うのかななどと、とりとめのないことを思いながら、保育園、小学校、中学校の周辺を回る。
 トイザラスで、息子は父母にゴーオンジャーの「ロケットダガー」を買ってもらい、引き続き幸せ気分。また、ムシキングのゲームをぼくと一緒にやる。負けると「くっそ〜」とか、「今度は負けないぞ」とか言って、夢中になっていた。
 夜、家族、叔父叔母とともに、食事に行く。いけすの魚を使う、魚自慢の店。数年前にも親戚とともに訪れたが刺身が大層うまかった。ただ今回は正直、期待が大きかったためか、まあまあ(特にマグロ)だった。

・12日(火)
 父が早朝の紀ノ川で、大きな赤手ガニと紫手ガニをとってきてくれる。息子は興奮の極致。
 朝、かみさんと息子とぼくの3人で、紀ノ川沿いの公園を散歩。
 帰郷したら、必ずラーメンを食べるのを楽しみにしているぼく。今でこそ和歌山ラーメンとして全国的にも知られるようになったが、ぼくは母と幼いころからよく「中華そば」(和歌山ではこう言う)を食べに行っていたものだ。せっかくなので、隣のKちゃん、Jちゃん兄弟とママにも声をかけて一緒に行く。今回は、「とんこつしょうゆ」のいわゆる中華そばではない、東京でもよくみられる普通のラーメン店だったが、うまいことはうまかった。ただ、中華そばらしい中華そばを食べたかった気持ちも残ったので、帰京時のおみやげにはラーメンを買った。

・13日(水)
 カブトムシ2匹とカニたち(全部で4匹)を持って帰る。
 駅で、角濱の胡麻豆腐(これがうまい。ぼくは必ず買って帰る)とラーメンを宅配で家に送って、近所と自宅へのおみやげとする。駿河屋の和歌浦せんべいは会社の人へのみやげ。これもぼくは好きである。