ハチミツとクローバー

 5人の美大生仲間の青春ストーリー。
 蒼井優は、天才肌の絵を描く引っ込み思案で繊細な女の子。かわいさは出ていたけど、そのほかはどこがどうともなくまずまずに感じた。主演の嵐の櫻井くんは普通のキャラクターを演じるのが、かえって難しいんだろうと感じた。
 ダントツでよかったのは、堺雅人。彼がすごいのは、どの役柄を演じても“彼臭さ”が残るんだけど、それが不思議と各キャラクターの味わいを増しているところ、だと思う。

 軽やかで少し切ないメロディー、ユーモラスな描写、時折まざる小刻みなカットが印象に残る。