脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
- 作者: 築山節
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: 新書
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やらざるを得ないから毎日やっていた家事が、いつの間にか膨大な基礎トレーニングの蓄積になり、前頭葉の体力が他の人とは違っていた。(中略)
実際、仕事がよくできる人は、若い頃に苦労をしていたり、日常的に面倒な雑用を多くこなさなければならない場面を多く持っているものではないでしょうか。(中略)
毎日自分を小さく律することが、大きな困難にも負けない耐性を育てる。
この視点はぼくには新しい発見。人生では、些細なことでも、生きることに直接影響するような大きなことでも、いずれにしても、面倒な雑用や、苦労はつきものだろう。
とはいっても、どうしようもなくつらかったり、大変だったり、自分の力ではどうしようもなかったりする場合、どうするか。
人々のつながり、愛や友情が生きる支えになるのは間違いない。また、宗教や哲学が「救い」や「考え方」のモデルを示し、芸術が「癒し」や「ひらめき」を人々に与えてきたというのはいえるのではないか。
しかし、雑用、苦労が「困難に負けない(脳の)耐性」を育てるというのは、リアルな思考である。ちょっとした苦労が続く人や、多くの人はしないで済むようなことを毎日しないでは済まされない人の、発想の転換につながる視点ではないか。
また、思考が混乱しているときには、生活のリズムも崩れている場合が多いので、それを整え直すことも大切です。時間の制約を意識して仕事をし、夜は睡眠中の整理力に期待して早く寝る。それで朝一定の時間に起きるリズムが整えられてくると、脳がより冴えた状態になってきます。まずは脳に本来の力を取り戻させることが重要です。
よく指摘されることだが、生活を支える基礎的な知識として再度確認しておくこと。
寝る前に情報を蓄え、アイデアを大ざっぱにでも考えておくと、寝ている間に思考が整理され、翌朝、アイデアがすっきりとまとまていることがあります。それを書き留めておいて、日中は仕事をし、夜になったらまた情報を蓄え、大ざっぱに考えて寝る。そういう生活を続けていると、よく練られたアイデアを生み出しやすくなると思います。これは比較的即効性が高いと思われる方法。
夜は思考がしづらい朝型の人もアイデアを練ることができるのかな。試してみよう。