競馬の会、ボストン美術館展は素晴らしかった

4月8日(日)
競馬の会、中山で。Sくん、N、Kくんのいつものメンバーと。桜花賞POG持ち馬のジョワドは6着。調教過程を見ていて今回は厳しいと感じていたが、予期したとおりの結果となってしまった。勝ったのは牡馬混合の重賞レースを勝っていたジェンティルドンナ。馬券は1レースだけ当たる。帰り西船橋で飲む。

4月9日(月)
Hさんから、ワンピースくじで当てたフィギュアやストラップ、クリアファイルをもらう。今シリーズの製品をすべて集めるために引いたくじで、複数ゲットしたもの。僕が特に欲しかったエースのシンボルマークのストラップももらえた。ありがたい。

4月10日(火)
朝、ひと駅歩く。家の時計が遅れていたことをすっかり忘れていて、3分ほどの違いだが、予定していた電車に乗り遅れ、さらに急いで飛び乗った電車が練馬にとまらず、引越して以来はじめて、意図せず池袋経由で会社に行く。首の凝りから、やや頭が重い。日経ストラテジーを読む。

4月11日(水)
首、肩の凝りがひどくなってきたが、最近は湿布に肌が負けるようになり、昨日もそれを分かっていてあえて貼ったが、今日は背中全体がかゆくなってしまった。漫画「狼の口」1巻読了。

4月12日(木)
一緒に単行本を作ったIさんの派遣期間修了。気の合う人だったので、残念。

4月13日(金)
朝、ひと駅歩く。仕事後、夕方、東京国立博物館で開催中の「ボストン美術館 日本美術の至宝」に行く。http://www.boston-nippon.jp/highlight/

お目当ての蕭白の作品の数々は、見ていると元気が湧いてくる、エナジーあふれる作品だった。墨のしぶき、構図の大胆さ、人物の豊かな表情と体躯など、とにかく、個性的で絵の全体からパワーがあふれ出ている感じ。やっぱり絵は生で見ないとダメ、図録や画像、ましてや絵はがきなどとはまったく違うことを実感した。
そのほか、吉備大臣入唐絵巻はユーモアたっぷりで見ていてこの上なく愉しかったし、平治物語絵巻 三条殿夜討巻は、源義朝藤原信頼後白河院を拉致するところを描いた作品だが細かい描写と鮮やかな彩色が細部にまで行き渡り、乱の様子が多くの武士や倒れた公家女房、建物の火事、混乱する牛車などで描かれ、迫力があった。
平治物語絵巻は、後白河院の周辺で作成されたものとみられているが、歴史上後白河院源頼朝と対立した人物と知られる。緊迫した政争と並行して、こういう作品を描き残していたのを知ると、何やら不思議な感じがした。
仏画では、毘沙門天像。色鮮やか具足は細部まできちんと描写され、眷属たちも同様。全体的にユーモラスな雰囲気もたたえ魅力的だった。 そして、数は少なかったが若冲の作品。中でも鸚鵡図はシンプルでクール。
話は戻り、蕭白
・朝比奈首曳図屏風:剛勇無双の朝比奈三郎と鬼の首の力比べ。朝比奈三郎とは、鎌倉幕府の初代侍所別当和田義盛の三男の朝比奈義秀のことらしい。伝説と実話が混ざりあって朝比奈三郎伝説があるらしい。「源平盛衰記」では、生母は木曾義仲の側室の巴御前で義仲が討たれた後、義盛の妻となったとあるが、そもそも巴御前の存在そのものが史実ではない。がしかし、こういう伝説と史実が混ざった話は、僕は大好きである。その大好きな世界を、蕭白が豊かに描いてくれているので、見ていて嬉しい。
雲龍:襖絵で「すげえ、でかい」。龍のギョロ目に、墨のしぶき。本来は頭と尾の間に胴体を描いた襖があったらしいが、それがない今の8画の状態で縦1m65センチ、横10m。見ていて鳥肌が立った。
(公式サイトの説明) 1911年ボストン美術館に収められたときから、襖から剥[は]がされた状態で保管されてきた巨大な龍。今回の修復作業により公開が可能となった。伝来は明らかでないが、寺院の襖かと考えられる。34歳の作。
・龐居士・霊昭女図屏風(見立久米仙人図):ユーモラスで豊か
(公式サイトの説明)中国唐代の隠者龐居士とその娘霊昭女を描いたとされるが、その好色的な眼差しは、女性の脛に見とれて法力を失った久米仙人とも見える。曽我蕭白の皮肉な眼差しが読み取れる。制作年のわかる蕭白最初の作品としても貴重。
・風仙図屏風:大胆さと飄逸さ
(公式サイトの説明)一陣の風の中で剣を持つ中国の仙人陳楠[ちんなん]が、池に潜む龍を追い出して天の水門を開かせ、旱魃[かんばつ]を救う場面とされる。龍は黒雲となって画面の上に勢いよく昇る。水は激しく渦巻き、風に吹き飛ばされた従者の表情も面白い。

帰りは池之端藪蕎麦で軽く飲んで蕎麦を食べて帰ろうと思っていたが、ちょうど店の閉店時間。また今度の楽しみとしよう。

4月14日(土)
冬に戻ったかのような寒さで、冷たい雨。午前中は休養。昨日のボストン美術館展を振り返りつつ、昨日分の日記を書く。午後、整体。首から腰にかけて全身に渡り、かなり凝りが激しったが、念入りにほぐしてもらい、だいぶんマシになった。夕方から散髪、修繕後の靴の受け取り。コレクターズのdvdをitunesに取り込もうとリッピングを試みるが、何度やってもダメ。夜、今度のキャンプに備えて、バーベキューコンロを組み立ててみる。実際に家族だけで行うことを想像すると、まだまだ道具が不足、例えばトングとか、火おこし用のバーナーとか。基本、何もないことを前提に、できると思っていたことができなかったとならないよう、下調べと準備が必要だ。