息子、運動会でがんばる、久々の白鳳仏、チェチェンの老婆の言葉

10月1日(土)
息子の運動会。今年の思い出は何といっても、息子が徒競走で2着に入ったことである。幼稚園の頃から、周囲と競争するのを嫌うマイペースの息子は、かけっこにしても何にしても、本気で競技をすることはなかった。
それが今年はちょっとしたママの思いつきで、「にんじん」をぶら下げてみた。
すると、本気も本気、必死で走っていた。
あんな息子の表情を初めて見た。
小学2年にもなってくると、マイペースの一方で、負けるとくやしさも感じてくる。
でも、勝った経験がないから、
負けたくないという思いが闘志につながらず、弱気として出てしまう。
それが今回は、弱気が引っ込んで「にんじん」欲しさの強い気持ちが前面に出て、全力を出すことが自然にできたようだ。
その結果の2着。本人は自信にもなったらしく、それ以降、言動がさらにはつらつしてきた感じがする。

それともう一つ、
今年の運動会は、念願の一眼で撮影したこともトピック。
息子の真剣な表情は連射でばっちり撮ることができた。

10月2日(日)
美容院の後、遅々として進まない原稿を書き続ける努力をする。
それにしても、肩凝り、秋の花粉症の中、原稿を書くのは酷な作業だ。

10月5日(水)
名古屋の某メーカー取材。名古屋駅ラーメン横丁で和歌山ラーメンを食べてから取材に。ざっくばらんに、お話をうかがう。堅実性と積極的なグローバル展開が相まった足腰の強い会社。

10月6日(木)
夜、横浜で社労士のH先生、O先生と会食。最近の仕事や趣味について、いろいろうかがう。仕事でも、遊びでも、真摯さがある人と話していると気持ちいい。

10月7日(金)
夕方から、横浜の某大手メーカーのある取り組みを、Kさんとともに取材。Tさんの話は、ロジカルでエネルギッシュ。さて、このノウハウをどうまとめていくか。

10月8日(土)
もともと多摩川に化石探しに行くつもりだったが、ちょっと涼しくなってきて、足元とはいえ、川に浸しながらやるのは嫌だなと思い、予定変更。車で30分ほどの神代植物園に家族で行く。意外と広く、時間がゆっくり流れているような気持ちのいい場所。バラやダリア、睡蓮に、開放感ある噴水広場。何かの鳥が紅葉がかかった雑木林に来るのを撮影しようとする人たちもいた。ひと通り見た後、歩いて深大寺に。深大寺は10数年ぶり。白鳳仏を見て、寺近辺の蕎麦屋で、腰のある手打ち蕎麦を食べて、満足して帰宅。

10月9日(日)
連休中日の9日は、家族で葛西臨海公園に行く。10時半ころ着いて、早速水族園に。夏の自由研究で取り上げたトビハゼ(とムツゴロウ)を見て、小さいサメとエイに触れたのがよかった。早めに入園したため、さほど混んでいなかった。見終わってから、外で、ママ手作りの弁当を食べる。海風が心地いい。それから渚の方に行って、水遊び、貝殻拾い、僕は堤防を歩いて釣りの人と話。ハゼとスズキが釣れるそうだ。釣ったハゼを見せてもらったが、サイズはかなり小さかった。カニをとっている親子も結構いた。そこから、鳥類園まで長く歩くが、これがもう一つ。バードウオッチング目当ての人ならいいのだろうけど、長く鳥が来るのをゆっくり待つ、というのは子連れには厳しい。そこそこで切り上げて、観覧車に向かう。そこで、45分並んで、やっと乗る。高所恐怖症の僕とママに対して、息子はまったく平気。親が手に汗をかきながら乗っているのに対し、息子は一人あちこち見渡して、怖がるママにちょっかいを出していた。僕は怖いと言いながらも、さほどでもないふりをしていた。夕方になって帰宅。

伊集院静『大人の流儀』を会社先輩のTさんに借りて読む。
・人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている。
・最後に、数年前に観た映画でのチェチェンの老婆のせりふを紹介します。
「あなたはまだ若いから知らないでしょうが、哀しみにも終わりがあるのよ」

映画「シャレード」を観る。クライマックスの仕掛けが早めに分かってしまったが、なかなか楽しめたミステリーだった。