川越まつり

 この前の日曜(19日)、家族で川越まつりに行く。川越まつりは江戸時代に始まり、350年受け継がれてきたという。

 本川越駅前から出店がずらりと立ち並び、大勢の人でごった返していた。早々に出店で腹ごしらえをしていると、この祭の主役である山車(だし)が見えてきた。市内の町内ごとに保有するという山車のてっぺんには歴史上・神話上の人物の人形などが乗せられ、祭囃子とともにゆっくりと曳かれて行く。

 息子がいきなりミドリガメの出店にとらわれる。着いて早々ミドリガメをもって移動するには酷な人込みなので、それを何とかやり過ごす。目指すは蔵造りの商家の町並みを通ってその先にある菓子屋横丁である。

 山車について行くように、多くの人たちと一緒に歩いていく。道の所々には矢倉が設置され、舞台では踊りが続く。
 途中、ミドリガメがなかなか忘れられない息子に、500円の小遣いを渡し「自分でやりくりして好きなものを買いなさい」と伝える。息子は小さな手に500円玉を握り締め喜ぶ。これまでは欲しい物を買ってもらったことはあっても、好きに買ってよいとお金を渡された経験はない。ミドリガメはすでに過去のものとなり、息子はこれから何を買おうかワクワクしている。もちろん、やりくりといっても、息子はまだ引き算はできないのでそこはぼくたちが助ける。

 結局、息子は菓子屋横丁で100円の組み立て飛行機(これが家に帰ってから外で飛ばすとよく飛んで近所の子どもたちにも人気になった)、わざわざ菓子屋横丁でしなくてもよいとも思うアンパンマンのガチャガチャ(200円。ホラーマンが出てきた)、飴や金平糖を好きに袋に詰めたもの(200円)を買った。本人的には結構満足していたようだ。