息子の幼稚園では、年長になると、
クラスごとに、クリスマス・ページェント(聖劇)として、
「キリストの降誕劇」を演じる。
窓に暗幕がひかれ、薄暗くなったホールで、
保護者一人ひとりが手にするアドベントキャンドルに火が灯される。
厳かな雰囲気のなか、園児たちが、それぞれの役をしっかりと演じていく。
息子の役は羊飼い。しっかりと声を出してセリフを言えていたし、歌えてもいた。
ママと僕を意識してちょっと手を振る仕草は、お芝居には余計だけれど、
愛想と照れがまざった息子らしさを感じた。
観客はお母さんがほとんどで、パパは僕を含め4人。
お母さんの中には、少なからず泣いている人たちもいた。
子どもの成長を実感するとともに、きっとこれまでの子育ての大変さも思い出しながら、
ジーンときていたのだろう。
僕は、「これで息子も卒園で、いよいよ来年から小学生になるんだな」と感じた。