レッドクリフ PartI

 「レッドクリフ」とは「赤壁」のこと。三国志赤壁の戦いを、ジョン・ウーが映画化、その第1部。
 http://redcliff.jp/index.html

 期待せずに観に行ったが、その予想以上につまらない。そもそも、三国志は個性豊かな「人」が魅力の作品。映像化するにしても、単に映像で魅せる作り方をしてはダメで、人にクローズアップして作る必要があるはず。その意味で、映像を中心に押すことになるであろう赤壁は舞台としては不向きなのである。だから、期待していなかった。
 感想は、「紋切り型の人物像に、ジョン・ウーの臭さが加わった作品」である。日本の資本で作られているようだから、変に日本人への分かりやすさを意識しすぎたのか、それともそもそも中国での三国志はこのような紋切り型の人物像でのみとらえられ、それでも今も人々の支持を得ているのか。

 「蒼天航路」の切り口のほうが格段に優れている。

蒼天航路(1) (モーニング KC)

蒼天航路(1) (モーニング KC)

 PartⅡは、少なくとも映画館では観ません。