『しゃばけ』畠中 恵

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

 江戸有数の廻船問屋の一人息子の一太郎。生活に不自由はないが、体がめっぽう弱く、外出もままならない。でも、素直でつっぱらず、自然体。まず、これがいい。
 一太郎の周囲には、さまざまな妖怪がいる。えらい、強い、弱い、おっちょこちょい、かわいい、姿形もいろいろ。ユーモラスで、どこか人の感覚とずれていて、ほのぼのとしていてほっとする。で、ちょっとばかり怖い。
 そんな一太郎がある日、妖怪ととももに、人殺しを目撃…。一太郎は事件に巻き込まれていく。推理を働かせ、妖怪たちの力を借りながら、事件解決に挑む。